追憶〜逢いたい人へ〜


涼太君とも仲直りできて、私は楽しく過ごした…


ここに梨香がいないのは凄く寂しいけど……






家に帰った後、お風呂から上がると着信があった…


やっぱり洋介…



かけ直そうとしたとき、携帯が鳴り響く…


画面には“涼太君”と表示している…。



『もしもし?』


嬉しくなってつい明るい声で話す。


『出るの早いな…』


『あ〜っ、今洋介から着信があってかけようとしてたから…』


『…洋?…そっか…。』

『どうしたの?』

『いや…千代は洋が好きなのか?』


『えっ?嫌いじゃないよ。なんで?』


『…“洋介”って呼び捨てだから…』


『あぁ〜!なんか毎日話してると自然に…』


『じゃあ、俺も“涼”って呼んでよ。』


『…なんか照れるよ…。』

『いいじゃん!』


『…わかった…。』


『…千代さぁ…日曜日暇?』


カレンダーを見る…


『ん〜っ…うん。空いてる。』


『じゃあ、映画見に行こう…。』