追憶〜逢いたい人へ〜


店に入るともう洋介がいた。


私達を見つけて、


『おぅ!なんだよ!もう仲直りした?』


『ちっちょっと…何言って…』

『これからだよ。とりあえず座ろう。』


涼太君に促され座わると、飲み物を注文して、とりあえず乾杯した。


涼太君と目があった。


どうしていいか分からず俯く私に涼太君は、

『あの日はごめん。帰りに友達から連絡あって飲みに行ったんだ。女がいるなんて聞いてなかったし…』


『おいおい!今の言い訳なんだぁ?!千代はお前の彼女じゃないだろ?』


洋介が話しに割って入る…。


『そうだけど…、俺も千代が合コンとか他の男がいるとこに行くのは嫌だし…。』


俯いていた私は涼太君の言葉に顔をあげた…。


『ほんとに?』


『俺もやだって言ったじゃん!』

洋介がまた冗談ぽく言う。


涼太君も洋介が前に言ったように嫌だったんだ…



すごく嬉しい……



胸の痛みが和らぐ……