………って…えっ?!


何かものすごい視線を感じる…。


周りを見ると、クラス中のみんながニヤニヤしてこっちを見ているのに気が付く。


……何?!…何なの?!


戸惑う私に、

『やっぱり付き合ってんじゃん!あんたたち…』

麻美がやっぱりね…って顔をしながら言った。


急いで孝雄から離れた私…

『ちっ…違う!』

焦って呂律が回らない…


助けを求めようと孝雄を見る。

でも何故か気にしていない様子…。



あぁ……、きっと面倒臭いし、馬鹿馬鹿しいんだろうなぁ………


そんな孝雄を見て、私までそれ以上何も言えなくなった。


でもふと、勇も同じクラスだったことを思いだし、焦って勇の居場所を確認する…。


みんながひやかす中、勇は窓側の一番後ろの席でボーッと外を見つめていた。



…勇がひやかす側にいなくて良かった…

ホッと安堵した。