追憶〜逢いたい人へ〜


“期待の新人”


と書かれていた勇は、学校の……

ではなく、全国のアイドルになった……。




そこには、プロフィールと記者との対談が綴られていた。



読むと、一つの質問に目が止まった。




Q、初恋は?

…中学二年の時。


Q、成就した?

…してなかったと思う。


Q、思う…とは?

…彼女との約束を破ってしまったから。










何度も読み返して……




涙が止まらなかった……











勇は後悔してるんだ…



あの日、約束の場所に来なかったのは、彼女ができたからではなく、理由があったんだ……








胸が苦しくて、たくさん泣いた……。



もう、どうしようもできない。



会いたくても会えない…



手の届かない人になってしまった……