追憶〜逢いたい人へ〜


勇の誕生日、私は夕方までどう過ごしていたのか…

あまり覚えていない……



気が付けばもう夕方だった…



制服のまま自転車に乗り、あの場所に急いだ…。




夕日はまだ沈んでいなかった…。



すごくきれいな景色…




勇はまだ来ていない…



少し早すぎたかな……







だけど………




夕日が沈んでも……




辺りが暗くなっても……





勇は来なかった……





そっか……


そうだよね………



勇はもう前に進んでいるんだ…




可愛い彼女、できたのかな……。



でも、また返事できなかった……




振ろうとしてたのに、勇に会えなかった寂しさが込み上げてきた……




勇に…


もう一度会いたかった……