4月6日―――
あたし、佐藤優美(さとうゆみ)は中学2年生になった。
『―――これで平成23年度、夢桜(むざくら)中学校の始業式を終わります。気をつけ・・・礼。』
長い長い始業式が終わった。
「ふ~・・・」
思わず溜め息が出てしまう。
あたしには、仲のいい友達がいないんだ。
自分の教室に行き、席に座る。・・・隣の席は・・・。
「お!?」
「え!?」
「ゆ、優美? 優依? どっちだ?」
「優美よ!! 失礼ね! 健!」
隣に座っていたのは、坂井健(さかいけん)。あたしの家の向かいに家があって、あたしの家族とものすごく仲がいい。
そして、あたしん家と家族構成がそっくり。
「な、なんだよ! 似ててわかんねえんだよ!」
「あたしと優依のどこが似てるの!」
「全部だよ!」
「ちょっと、佐藤さんと坂井さん。うるさいんだけど」
あたしの前の席の、まじめそうな女の子が注意してきた。
『ご、ごめん』
