上を向くと



青く透き通った空

白くて綿あめみたいに
ふわふわしている雲



こんなに近くにあるのに…



届かない


手をのばしても

背伸びをしても

ぴょんっとジャンプをしても



近くにあるのに遠い



まるであなたのように届かない




あなたは「空」






そう思った瞬間

なんだか急に切なくなった


下を向くと


目頭が暑くなり
涙があふれだしてきた

もう頭の中は君だらけで

私はもう君の色に染まっていて

その色は消せなくって


どうすればいい?


でもね

そんな時



「ぶぉーん」



って音がしたんだ



上を向くと




青く透き通った空に
白い線がひかれていたんだ



「飛行機だ」



ああ、私絶対








(君に届くような飛行機になろう)






そう思ったんだ





*****