「昨日、ゆうくんとデートでね…」 妙に甘ったるい声で惚気る友達。 どうやら昨日のデート報告らしい。 「…で、夕日が見える公園でチューしちゃった!」 「へー」 なんかそーですかって感じ。 私、宮野結唯はそろそろ18歳になる。 華のセブンティーンとやらで、周りの女子はメイクなんかして色気づいたり、彼氏を作って休日はデートに時間を費やす。 けれど、私は全くといっていいほどそれらには無縁である。