雪乃はそう冗談ぽく笑う。 「アイツが考えた企画だから?」 「アイツ?」 「青山プロデューサー」 「別にそういうわけじゃ…」 少し顔を赤らめてる雪乃。 何で分かりやすい奴なんだろう。 またイライラしてきた…。 「じゃあ何? そんなに俺とキスしたかったわけ?」 「…!」 俺はそう言って、雪乃のすぐ横の壁に手をついた。