「むしろリバウンド気味。最初は順調だったのにな」 「すみません」 「今朝は何キロだったの?」 俺は横からその会話に参加する。 「…49.8キロ」 心の中で『よっしゃ!』とガッツポーズをする俺。 そりゃ痩せるはずないよ。 最近は俺が料理担当になりつつあるんだから。 さりげなく高カロリーな食事に仕上げたり、何かとアイツを誘惑して食べさせる。 そんな俺の作戦は大成功。 「これは延長するかなぁ~」 「は!?」