「やったー♪」 「超頑張ってるじゃん、雪乃さん!!」 「だって亮介とのキスのためだもーん」 「…(無言)」 『はい。OKでーす!』 番組用のVTRの為に、仕方なく" アイドル " モード。 一連のわざとらしい会話を終えて俺は大きなため息をつく。 「急に顔変わるよね、亮介」 「そうじゃなきゃやってらんない。アイドルなんか」 「まーたそういう事を」