「青山プロデューサー、容赦ないもんね」 「やることが極端すぎなんだよ」 「ハハ。弟でも容赦なしか」 優は、俺たちが兄弟だって知ってる数少ない奴だ。 「あ! 噂をすれば…」 「?」 優が指差した先には兄貴の姿。 俺は急いで彼の元へと歩いていく。 「あに…っ。じゃなくてプロデューサーっ!!」 「ん? 亮介じゃねーか。歌番組?」 1人涼しい顔をしていやがる。 俺にあんな企画をやらせといて、のん気なものだな。