「おい。大丈夫かよ?」 なかなか起き上がらない雪乃を覗き込む。 「どっ、どうしてウチに!?」 「やっぱりアポなしだったの? まったくあのバカプロデューサーは」 俺はADの山田さんを見上げる。 「雪乃さんにはただのダイエット企画って説明しかしてないそうです」 「おいおい」 そりゃ俺が突然来たら、さすがの雪乃も腰抜かすだろうよ。 「とりあえず…。ここじゃヤバイから入れて」 ・ ・ ・ 「…そういうことか」