「…キッツ!」


日頃の運動不足がたたってすぐに息切れ。

アイドルのクセに情けなさすぎ…。

でも出発までの時間はあまりないし止まる訳にはいかない。




兄貴や優衣に背中を押される形で、こうして空港へと向かってる俺。

本当は最初から自分でこうしなきゃいけなかったんだ。

たとえ雪乃が兄貴を本気で好きだとしても、フラれることが分かってたとしても。

自分の気持ちに正直にぶつかってく。

そんな強い男になれたならいいのに。