「亮介君?」 そんな俺を不安げに見上げている優衣。 「まさか雪乃さんの所に行くとか言わないよね?」 「…」 「ねぇ?」 「ごめん優衣。さっきの言葉は忘れて」 「亮介君…」 「俺、雪乃のことが好きなんだー…」 俺はそう言って、財布からお札を取り出しテーブルの上に置いた。 「もうこんな恋人ごっこやめよう。許してくんないか?」 「…」