「ちょっ、プロデューサー!?」 スタッフに書類を渡して走り出した兄貴。 俺はその後ろ姿を見送る。 …これで良かったんだ。 良かったんだよな? ・ ・ ・ 「ねー、亮介君?」 意識の遠くから聞こえてくる優衣の声。 「ねぇってば!」 「あ、何?」