「ない」 『あっそ!!』 「ないけど1個だけ言っとく」 『?』 「頼むからライオンだけには喰われるな…」 廊下の端っこで、俺は1人泣きそうになりながらそう呟いた。 『ブッ』 「な、何だよ?」 『亮介らしいなって思ってね』 「…」 『ありがとう。行ってきます!』