「いいじゃない。どうせ変装するんでしょ?」 「…」 強引な優衣に負けて一緒にTV局を出た俺たち。 周囲を気にしながら俺は早歩きで歩く。 「早いよぉ~。もう少しレディーに合わせたら?」 ブツブツ言いながらもちゃっかり俺の腕を組んで歩く優衣。 「あぁ!!」 優衣が急に立ち止まるから俺も仕方なく振り返った。 「なん…」 「雪乃さんだ」 「!」