「…」 「知らないと思ってんの? もうすげー噂になってるし」 「ただの噂」 「え?」 「確かに何回か飯には行ったけどさ~」 「じゃあ」 「付き合ってないよ」 「なんだよ」 兄貴の言葉に思わずホッと胸を撫で下ろす俺。 「それを言う為にわざわざ来たの? そんな必死になって」 「…っ」