俺は慌てて優の口を押さえる。 「んな話こんな所ですんなよ。優衣もいるのに」 「てことはやっぱり…?」 2人の冷たい視線に、俺はフーッとため息をつく。 「アイツが歩けなくなるほど酔っ払ったから送ってっただけだよ」 「本当にそんだけ?」 優衣が俺をジーッと見ている。 「本当はそのまんま泊まっちゃったんじゃないの?」 「…」 「ねぇ? 亮介君!」 「だったら? 散々 1つの屋根の下で暮らしてたんだから、今さら泊まるくらいどうってことないじゃん?」