「ねぇ?」 「ごめん優衣。この間も言ったけど俺」 「それってこれから先も可能性ゼロってこと?」 「ごめん」 楽屋の中に流れる気まずい雰囲気。 優衣は俯いたまま何も言わない。 もしかして泣いてる? そう思って優衣に近づいた次の瞬間、彼女が携帯電話の画面を俺に突き出した。 「これでも?」 「…!」