「嫉妬?」 「そうならいいなと思ってさ。アイツ兄貴のこと気になってるみたいだし」 「雪乃ちゃんが? 雪乃ちゃんは亮介一筋だろ?」 「それはキャラでだろ。実際は違うんだよ」 「…」 「俺がこんなこと言うのもおかしいけど、兄貴もまんざらでもなさそうだし上手くいってくれれば…」 「そうだな」 「?」 「雪乃ちゃんのことは可愛いと思ってるよ。また食事でも誘おうと思ってる」 「そう。いいんじゃない?」 俺は笑顔を作ってそう言う。 「亮介はそれでいいのか?」