忙しかった年末年始を越えて、ようやく落ち着き始めた今日この頃。 いい加減 あそこから荷物を運び出さなくては。 「優。このこと兄貴にはー」 「言うなって? もう遅いと思うけど?」 「?」 そう言って俺の後ろ側を指差す優。 俺は慌てて後ろを振り返った。 「兄貴!?」 そこにはVサインをする兄貴の姿。 「んなこと知ってるよ」 「え?」