「亮介にお酒飲ませちゃダメだね。水持ってくる」 雪乃は苦笑しながらキッチンの方へと向かう。 俺はその後姿を目で追いながら口を開いた。 「雪乃」 「何?」 「なぁ。もう少しここにいてもいい?」 「え?」 俺の言葉に驚きの表情を見せる雪乃。 「年末年始で忙しすぎて、荷物とか運び出せないし」 「…」 「ここのほうがTV局に近くて便利だしさ」