こんな風に雪乃と過ごすのも今夜で最後。 そう思ったら無性に寂しくなってしまった。 心に穴が開いてしまったみたいだ。 俺、マジでどうかしてるかも。 ちょっと飲みすぎたのかな? 「飲みすぎだよ、亮介」 「んー」 「明日も生の歌番組あるんでしょ? 大丈夫なの?」 「夕方からだから」 虚ろ虚ろにそう答える俺。 いつの間にか雪乃の姿がボンヤリするくらい出来上がってしまった。