リビングには雪乃が用意したご馳走が並んでいる。 「すげー。ケーキまである!」 「うん。亮介に感謝の気持ちも込めて」 「感謝?」 「1ヵ月半のお礼と青山さんのこと」 「…」 「青山さんが食事に誘ってくれたの。亮介が頼んでくれたんでしょ?」 「頼んだっーかちょっと提案しただけ。兄貴も雪乃とは1度じっくり話したかったみたいだし」 「ありがと」 「別に礼言われるほどのことじゃねーよ」 「素直じゃないんだから。食べよ?」 「ああ」 …何でかな?