玄関を開けるなり、雪乃のでっかい声とクラッカーの音。 唖然としていする俺の顔を雪乃が覗き込む。 「何か反応してよ?」 「何してんの?」 「ヤダなぁ。今日クリスマスイブでしょっ!?」 「…あ」 そういえば今日は12月24日。 忙しくてそんなこと忘れてた。 「今夜は亮介 帰ってこないかと思ったよ。彼女と過ごすのかなって」 「彼女なんていねーし」 「えっ? この間の朝帰りは?」 「あれは…」