「収録なんだろ。もう行けよ?」 俺はそう呟いて、プイッと優衣から背を向ける。 「悪いけどあの夜のことは忘れて」 「…」 「俺は優衣をそういう風には見れない」 「亮介君…」 何でだろう? 何故か猛烈にアイツと話したくなった。 優衣のように顔もスタイルも完璧な女なんて、芸能界にはゴロゴロいる。 だけど 中身はどうだろう? 一緒にいて心は休まるか?