梶裕貴の憂鬱


「ちょっと、遅くなっちゃってごめんね。愛犬のマインがさ~、なかなか車のキー返してくれなくて…」

と、寺島さんが
申し訳なさそうに
僕に謝った。

「いや、僕も先ほどきたばかりで…」

と言うと…

寺島さんは
なるほどと、
いった様子で

「そっか、ならよかった。梶くんって、なんかペット飼ってるの?」

といった、

「…まあ、そういうのは飼ってます。苦笑」

僕は苦笑いでかえした。

「へえ!そうなんだ。イヌ?ネコ?…もしかして、熱帯魚とか魚系?」

僕は少し考え、

「うぅん…どっちかというと、新種のヒトデ系です。笑」

といった。

「え!?すごいねー。ヒトデかあ…なんかいいね!こんど、見せてよ~♫」

「あ、はい。機会があれば…」


僕たちは、
ペットの話しで
盛り上がっていると、
あっという間に
目的地に到着した。