――この背が高くてカッコイイ人は…
幼なじみの冬真(トウマ)お兄ちゃん。


私の両親が亡くなってから、東京から地元に帰って来て、今では仕事の休みの日なんかは、ちょくちょく遊びに来てくれたりする。


――実は、この冬真お兄ちゃんは、私の初恋の相手。


今では炉惟さんと宿敵のライバル。



そう……。


私が今、溜め息を吐いてた理由は……
炉惟(ロイ)さんのことなのだ。