原石のシンデレラ〜season2

「はぁ―――…。疲れた」


ぽつりと言葉を漏らすと、雪詩はテレビのリモコンを掴むと、電源を入れた。


ありきたりなニュースが画面に映り、三十代過ぎの男性ニュースキャスターが、無表情で機械的に淡々と言葉を発しながら仕事をこなす。


「…………。」


そのニュースに特に興味は無かったが、そのままテレビを付けたままにした。


雪詩は冷蔵庫を開けて中身を物色し始めた。――静まり返る部屋の中に、人の声があるだけで、多少は安心できたからだ。