敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】

すでにドアノブに手をかけ
てる柊弥に背中からそう
尋ねると、彼はヒョイと
振り返り――…。



そして、唇の端だけをあげて
フッと笑うと、言った。



「なんか目が覚めて、6時
くらいから起きてたんだ。

……かわいかったぜ、
お前の寝顔」



「―――――っ!」



って、それじゃあもう、
一時間も前から起きてた
ってことじゃない。



(騙された―――!!)



「しゅ、柊弥ぁっ……」



あたしの震える声を無視して、
パタンとドアを閉じ、ベッド
ルームを出ていく柊弥。


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