敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】

だってあたしは、柊弥の
奥さんだけれど……

それと同時に、部下でも
あるから。



なのに――…。



「続きはまた今夜な。

ホラ、お前もさっさと
起きてこいよ、梓。
コーヒーいれといてやるから」



妙に意地悪なニヤニヤ笑いで
言い放つ顔を見て、ようやく
あたしはからかわれたん
だと確信する。



(でも、ちょっと待って。

寝起きの柊弥に、どうして
こんな余裕が――?)



「い、今起きたばっかり
なんじゃないの?」


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