「梓さんっ? どうしたの!?」



向かい側に座ってたお義母
さんが、立ち上がって回り
込み、あたしの体を支える。



でもそれが逆に痛みを強く
して、あたしは逆らうように
さらに体を折り曲げた。



「い……たっ……!」



刺すような痛みに、視界が
チカチカする。

もう、自力で体を支える
ことすらできそうになかった。



(まさかそんな……。

あたし、本当に……?)



まともに思考が保てたのは、
それが最後。



あたしは苦痛に喘いで、
朦朧とする意識の中に、
飲み込まれていった――…。





     ☆☆☆☆☆


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