「今夜は失礼します、
お義母さん。

いずれ時を改めて――…」



はやる心が体を動かして、
なかばソファから立ち
上がりながら、『伺います』
と続けようとした時。




――突然襲った激しい痛みに、
あたしはそのまま倒れる
ように、前のローテーブルに
手をついた。



(え――――…!?)



あまりに唐突な痛みに、
それよりもショックの方が
上回る。



(嘘……なんで、こんな
急に……?)



――わからない。

今まで体験したことのない
ような、激しい苦痛。



息をするのも怖いと感じる
ほどで、あっという間に
脂汗が額ににじんだ。


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