一年前、まだ寒くて寂しい
世界にいたあたしを、全て
受け止めてくれた柊弥。



彼ならきっと、あたしの
不安なんて吹き飛ばすほどの
笑顔で笑って、背中を
押してくれるだろう。

――ようやく、そう思えた。



(やっぱりまず、柊弥に
話さなきゃ……!)



真っ先に打ち明けるべき
相手は、柊弥をおいて
他にはいない。



「ありがとうございます、
お義母さん。

お義母さんにも、いずれ
きちんとお話しします。

でも今夜は……」



今夜、柊弥に話そう。


今あたしが第一にすべき
ことは、それだ。


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