敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】

「ただ――あたしが、
怯えてるだけなんです。

受け入れることに。
受け入れて、新たな道に
目を向けることに……」



その道に進めば、あたしと
柊弥はもう、今までどおり
ではいられないから。



「新たな道……?」



お義母さんは、キョトンと
した顔で首をかしげてた。


当たり前だよね。
言ったあたしでさえ、
意味不明なんだから。



だけどそれ以上の説明は
できなくて、また困った
顔で唇を噛みそうになったら――

お義母さんは突然ポンと、
あたしの肩を優しく叩いた。


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