「……梓さん?」
完全に沈黙してしまった
あたしを、心配そうに
お義母さんが覗き込んでいた。
ハッと気づいたあたしは
あわてて顔をあげ、
ぎこちない笑顔を作る。
「すみません、心配かけて。
でも本当に、柊弥が原因
だとか、そんなことはない
ですから。
ただ……」
「―――ただ?」
答えを待つお義母さんに
伝える言葉を、懸命に考える。
だけどなかなかいい言葉は
見つからなくて――
結局言えたのは、自分でも
要領を得ないと思う、
曖昧な言葉だった。
_
完全に沈黙してしまった
あたしを、心配そうに
お義母さんが覗き込んでいた。
ハッと気づいたあたしは
あわてて顔をあげ、
ぎこちない笑顔を作る。
「すみません、心配かけて。
でも本当に、柊弥が原因
だとか、そんなことはない
ですから。
ただ……」
「―――ただ?」
答えを待つお義母さんに
伝える言葉を、懸命に考える。
だけどなかなかいい言葉は
見つからなくて――
結局言えたのは、自分でも
要領を得ないと思う、
曖昧な言葉だった。
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