敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】

あたしは思わずブルブルと
首を横に振る。



するとお義母さんは首を
かしげて、



「本当? それじゃあ、
柊弥とのことで何か
困ってるんじゃないの?」



「困るなんて――そんな
こと、あるわけないですよ」



柊弥が隣にいてくれるから、
あたしは今、こんなにも
充実した毎日を送れているのに。



そう――あたしが悩んでる
のは、むしろその逆。




――あたしは、今の生活が
失われてしまうことが、辛い。



あのお医者さんの言うことが
本当なら、あたしは間違い
なく、今までどおりの生活を
手放さなきゃいけなくなる。


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