敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】



「――え――……?」




……霧散する寸前の理性を
振り絞って、必死でのしかかる
体を押し戻そうとした瞬間。



それよりほんのわずかに
早く、キスも拘束も解き、
柊弥の体は自らパッと
離れてしまった。



胸板を押し返そうと突き
出したあたしの手は、
むなしく空を切る。



「しゅ、柊弥……?」



目をパチクリさせてその
姿を追い求めると、柊弥は
いつの間にかベッドを抜け
出て、うーんと大きく
伸びをしていた。


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