何か、誤解をさせて
しまったかもしれない。



――わかってる。
少しでも早く、言わなきゃ
いけないんだって。



でも―――…。





と、その時。



廊下の向こう側から、聞き
慣れた足音が近づいてきた。



柊弥の机上を整頓して、
すぐに目を通せるよう次の
会議資料を中央に置こうと
していたあたしは、ビクッと
顔をあげる。

……柊弥が戻ってきたんだ。



(って、何をビクビク
してんのよ……!)


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