トクン、トクンと耳に
伝わる、たしかな鼓動。



あたしの鼓動とも重なって
旋律のように満ちるその
音に、ふいにもうひとつの
音が重なったような気がした。



そうそれは、もしかしたら……


あたしの中で息づく、
新しい命の鼓動。



――だったのかも、しれない。





          ☆END☆


_