それからずっと――
あたしも同じことを思い
ながら、生きているよ。



(だから――不安はあるけど、
それでも信じたい。

ううん……あたしが
“決める”んだよね、きっと)



あたしは、あたしと柊弥の
大切な愛の結晶を、生涯
かけて慈しみたいと思う。


いつまでも、その子の
母親でいてあげたいと思う。



だから、頑張る。

過去なんて、振り返らない。



「あぁ。お前なら大丈夫だ、梓」



優しい声で言って、柊弥は
あたしの髪を撫でた。



その温もりを感じながら、
彼の胸に顔をうずめ、
あたしはそっと目を閉じる。


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