「もう……そんなことじゃ
ないでしょ。

きっと仕事とは、全然
違う――…」



「――大丈夫だ。

オレとお前が一緒なら、
どんなことだって乗り
越えていける」



柊弥はそう囁いて、そっと
あたしの額にキスをする。


その温かさが柊弥の本心
だと、あたしにはわかった。




――二人一緒なら、どんな
ことでも――…。




(そうだね、柊弥。

あなたがあたしにプロポーズ
してくれた時にも、たしかに
あたしもそう思った――)



「頑張るよ、あたし」


_