「……なんか、そんなに
余裕のない柊弥、初めて見た」



「――は? 余裕って……。

んなもんあるわけねーだろ。
お前以上に、オレには
未知の世界なんだぜ」



振り向いてそう言う表情には、
本当にバリバリ仕事を
こなす副社長の威厳は
どこにもない。



(プッ……。やだもう、
マジでおかしい……!)



「大丈夫だよ。

お義母さんもついてるんだし」



お義母さんも、すごく
喜んでくれてた。

きっと色々と、
教えてくれるだろう。



「でも――そうね。今夜は
休みたいな。

さすがに疲れちゃった」


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