敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】

憎らしい背中が消えた
ドアに向かって、あたしは
思い切り枕でも投げて
やりたい気分だった。



(この、バカ柊弥っ!!)



一年経っても、あたしは
いつまでたってもアイツの
ペースに振り回されっぱなし。



そう――愛しくて、そして
時に憎らしい。



麗しの夫であり――

そしてあたしが仕える上司。

泣く子も黙る敏腕副社長で
ある、アイツに。





     ☆☆☆☆☆


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