僕は生徒に恋をした

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翌朝、目を覚ましたのがリビングのソファーだったため、俺は昨夜のことをすぐに思い出す。

そっと寝室を覗くと、山田は俺の布団の中で丸くなって寝ていた。

規則正しい呼吸音にホッとする。

簡単な朝食を用意し、シャワーを浴びた後、彼女を起こした。

「山田、そろそろ起きろ」

俺の声に、山田は眠そうな目を擦りながら起き上がる。

パジャマ代わりに渡した俺のトレーナーは大き過ぎたようで、肩から下着が見えかけている。
俺は直視できず、手にしていたバスタオルを彼女の頭に放り投げる。

「はい、タオル。
適当にシャワーとか使っていいから」

念のため登校時間をずらしたほうがいいと思い、俺は先に家を出ることにした。