僕は生徒に恋をした

今夜、山田をこの家に一人きりにさせるわけにはいかない。

簡単に部屋を片付けた後、とりあえず俺は彼女を自宅に連れ帰ることにした。

自宅で山田にホットミルクを飲ませていたとき、今さら彼女の父親に連絡を入れるべきだと気付く。

しかし電話が繋がらないため、また後で報告することにする。

明日は早々に鍵を取り替えてもらわなきゃいけない。
そんなことを考えていると、山田は俺にぴったりくっついてきた。

「先生、ありがと…」

山田の声はまだ震えていた。

無理もない。
山田はまだ高校生で、しかも女の子だ。

彼女の感じた恐怖は、きっと俺の想像よりもはるかに上を行くのだろう。