「近くって、もしかして」
山田が食いつく。
そう言えば、いつか林原から、山田がその美大を目指していると聞いた気がする。
そうか、どうして俺がその大学名に聞き覚えがあったのかと思ってたけど、洋平の出身校だからか。
「偶然!
私そこ受けるんです。
去年、学生の個展とかも見に行ってすごい感動した」
「去年って、この先曲がったとこにある古い画廊でやったやつ?」
「うん」
「それ、俺がダチと一緒にやったやつだよ。
入口の一番近くにでかい絵があったの覚えてる?
あれ、俺の」
「あの、青のグラデーションの?
私、あれが一番好きだった」
「だろ。あれは神が降りたね」
山田の言葉に、洋平は満足そうに笑った。
山田が食いつく。
そう言えば、いつか林原から、山田がその美大を目指していると聞いた気がする。
そうか、どうして俺がその大学名に聞き覚えがあったのかと思ってたけど、洋平の出身校だからか。
「偶然!
私そこ受けるんです。
去年、学生の個展とかも見に行ってすごい感動した」
「去年って、この先曲がったとこにある古い画廊でやったやつ?」
「うん」
「それ、俺がダチと一緒にやったやつだよ。
入口の一番近くにでかい絵があったの覚えてる?
あれ、俺の」
「あの、青のグラデーションの?
私、あれが一番好きだった」
「だろ。あれは神が降りたね」
山田の言葉に、洋平は満足そうに笑った。

