「雛ちゃん若くない?
いくつ?」

いきなり名前で呼ぶなよ、と洋平の自由さに呆れる。

「あの…、17です」

「あれ、てことは高校生?
何お前、生徒に手ぇ出してんの?」

洋平は驚いて俺を見た。

「そういや、前にも生徒と付き合ってなかった?
他に出会いないのかよ」

「余計なお世話だよ」

山田の前で中村の名前は出したくなかったから、俺はその話題を強制終了する。

「山田、何飲む?」

「甘いのがいい」

俺は頷いて、彼女を洋平の側に残して注文カウンターに向かった。

コーヒーを待っている間、窓際の席に目をやると、洋平に話しかけられた山田が首を傾げているのが見えた。

嫌な予感がして、慌てて席に戻ると、案の定。

「―――じゃあさ、やっぱり教師と生徒って準備室とかでやっちゃうの?」

俺は慌てて山田の耳を塞ぐ。